さて、久々の本に関する記事です。今回はこちらの本
お金流れでわかる世界の歴史
KADOKAWA
大村大次郎
この本はかなり前に買って中途半端に読んで放置していた本です。「先人の知恵」というのは実は結構関心がありまして、人の考えとその行動の結果、どういう変化が起こったという過去の事実から学ぶことは非常に大切だと思っています。こちらの本は誰もが知っている歴史の出来事をお金の側面から紐解くという面白い切り口で書かれた本です。
世界の歴史は自分の生活に応用することができる
「世界の歴史」と言うだけあって、壮大な物事で自分に関係のない話に感じるかもしれませんが、たとえ国家であっても規模が大きくなった集団と考えることができます。
国家
会社
社会コミュニティ
家族
私たちは生きていく上で常に複数のコミュニティに属することになります。
不思議なもので人間は複数のコミュニティについて考えて行動するのが苦手なように思います。例えば、仕事のことばかり考えている人は家族をないがしろにしたり、世界情勢に関心があるのに自分の住んでいる地域のボランティアには参加しなかったり、大企業の社長が自分の家族に奉仕をできないなんてことは決して珍しい話ではありません(いろいろな課題があるとは思いますが)でも、その一方で家族を大切にし、会社や社会での役割をしっかり考え、しいては国や世界に対してもいい影響を与える人もいたりします。
前者と後者の違いは一体何なのでしょうか?
私が思うに世の中の本質を理解し、体現しているかどうかなのではないかと思います。いろんな物事や考え方、世界に触れる中で共通する重要なポイントについて理解を深める。周りに良い影響を与え続ける人はそれをする力が長けている。
そんなことを思いながら「世界の出来事の背景にある事実を見て学ぶこと」をしてみたいと思い本書を読み進めました。
国家の盛衰はだいたい同じ順序をたどる
この本は古代エジプトのピラミッドの時代から始まり、古代中国、ローマ帝国、フランス革命、オスマントルコ、大航海時代、イギリス王国の時代、世界大戦などといった沢山の歴史上の出来事のきっかけや国の繁栄から衰退までについてなど沢山の出来事について「お金の流れ」という側面から紐解いています。
それぞれ全然違う歴史上の出来事なのですが、実はお金の側面から見ると共通点が多かったり、同じ末路をたどるといったことを説いています。
なぜローマ帝国は滅びたのか
なぜ大航海時代が始まり、アメリカは大国になったのか
なぜドイツは世界大戦のきっかけとなったのか
難しい内容が身近な内容として、そして人間の感情とセットとして入ってきます。私はもともと世界史に苦手意識があったのですが、この本を読んでみて世界の動向におけるシンプルな本質に触れることができて世界史が少し好きになりました!
お金で動く世界から学ぶこと
生きているといろんな問題や壁にぶち当たることがありますし、反対にうまくいって楽しい思いをすることもあります。その内容は千差万別で、それぞれの人生でかけがえのないものではあります。しかしながら、それらいずれの出来事もその他大勢の人が良く似た経験をしていたりするんだと思います。
自分は特別だけど、特別じゃない。
何か壁にぶつかった時はその解決策を
うまくいっている時はその根本的な理由を
そんな物事の本質的な部分をしっかりとつかむことの大切さを感じる1冊でした。
口で言うほど簡単ではないですが、本質をしっかり掴んだ良い決断のできる人間でありたいですね!個人的には物凄く濃く深い本だと思ったのでこのような抽象的なまとめになりました(笑)
良かったら読んでみて下さい(^^)